子どもを学習嫌いにさせる漢字学習
漢字学習は小学校入学後、子どもたちが苦戦する学習の一つである。
また、小中学校の通常学級には一定数、「読む」または「書く」ことに著しい困難を示す子どもがいることがわかっている。
このような子どもたちにとって、漢字学習は大きなハードルとなる。
その中、ASDやADHD、知的能力障害があっても漢字の読みの獲得につながったとされるのが刺激ペアリング手続きである。
刺激ペアリング手続き
刺激ペアリング手続きとは、各刺激を時間的・空間的に接近させて対提示することで、刺激の等価関係を成立させる方法である(野田ら,2020)。
例えば「山」という漢字は「ヤマ」と読み、「周囲よりも高く盛り上がった地形や場所のこと」という意味があり、「富士山」のようなイメージと関連付けられる。
刺激ペアリング手続きを用いて「山」とうい漢字を学習する際、「山」という字の形(視覚刺激)、「ヤマ」という音(音刺激)、「富士山」の写真(視覚刺激や記憶)といった複数の刺激を一つのまとまりとして提示する。
その結果、「山」という記号(漢字)とそれに関連する情報がマッチングし記憶に定着しやすくなる。
この手続きをもとに作成したのが以下の漢字カードである。
漢字カード
短辺両面印刷していただくことで、下図のように漢字カードの表面には漢字とその漢字のイメージが、裏面には漢字の読みが印刷される。
また、カード表面の右下の数字3-4は、学年-漢字の番号という意味をさす。
無料でダウンロードしていただけるので、家庭や学校などの教育現場で活用していただきたい。
なお、ご要望があれば、他の学年も随時アップロードしていく。
1年生
作成中…
2年生
作成中…
3年生
4年生
作成中…
5年生
作成中…
6年生
作成中…
参考・引用文献:野田航・石塚裕香・石川菜津美・宮崎優・山本淳一(2020)発達障害のある児童の漢字の読みに対する刺激ペアリング手続きを用いた遠隔地学習支援の効果,認知行動療法研究.
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